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クルクミンの抗炎症作用について

クルクミンは、ウコン(ターメリック)やショウガに含まれる黄色い色素で、ポリフェノールの一種であるクルクミノイドに分類されます。近年、クルクミンは抗炎症作用や抗酸化作用、抗菌作用、抗腫瘍作用など、さまざまな効果があることが明らかになってきました。特に、抗炎症作用に関しては、多くの研究が行われています。

クルクミンの抗炎症作用について

例えば、培養細胞や動物を用いた研究では、クルクミンの抗炎症活性が確認されています。しかし、炎症性疾患の治療におけるクルクミンの有効性を調べた対照臨床試験はまだ少なく、さらなる研究が必要とされています。

また、歯周病分野でもクルクミンの効果が注目されています。大阪大学歯学研究科の研究では、クルクミンが歯周病原因菌であるPg菌の増殖やバイオフィルム形成を抑制することが発見されました。

さらに、クルクミンは糖尿病のリスクを低下させる可能性があるとする研究も発表されています。クルクミンには減量効果と抗炎症作用があり、2型糖尿病の発症を抑えると推測されています。

ただし、クルクミンの抗炎症作用に関する多くの研究は、培養細胞や動物モデルを用いたものであり、人間における効果を確認するためには、より大規模な無作為化対照試験が必要です。また、クルクミンは脂溶性であり、生体内での吸収率が低いことが知られています。そのため、クルクミンの吸収性を高めるための製剤開発や、効果的な投与方法の研究も進められています。

以上のように、クルクミンは抗炎症作用をはじめとする多くの健康効果が期待されていますが、その効果を十分に引き出すためには、今後の研究と適切な製品開発が重要となります。